あなたに本当に必要な栄養素は?

体にやさしそうな食事1. 完全栄養な食事のコツ

あなたに必要な成分は、性別や世代、食習慣などによって異なります。健康食品に「完全栄養食」や「マルチビタミン・ミネラル」といった栄養を補うものがありますが、本当にそれで補えているのでしょうか。不足したり、むしろたくさんとりすぎてしまったりしていないか、気になりませんか?

では、具体的にどのような栄養素が必要なのか、探っていきましょう。

体にやさしそうな食事

不足している栄養素とは?

下のグラフは20代の日本人女性の食事から摂取する必須栄養素を、基準値※1と実際に食事から摂取している量※2とを照らし合わせて充足率にしたものです。 100%より少ない下記の栄養素は不足していることを示しています。

20代女性の摂取状況

こう見ると、100%に満たない栄養素がたくさんありますね!

なぜ20代女性のグラフを例に挙げたかというと、一番栄養が不足している世代だからです。むしろ100%満たしている栄養素のほうが少ないのが見てとれます(笑)。

不足している栄養素
エネルギー、n-3系脂肪酸、食物繊維、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸、ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛

では逆に、一番優秀な世代はというと、70代女性です。100%に満たない栄養素が8項目だけです。

健康に気を付けている世代であること、また同世代の男性よりもおそらく自炊をして栄養バランスを意識しているのでしょうね。

20代女性は、独身で若く健康な人が多いため、ダイエットや美容を優先して食事の量を減らし、質を落としてしまっていることが推測されます。 近年子供の低体重化が問題視されているので、食事に気を付けてほしい世代なのですが・・・

とりすぎている栄養素とは?

一方で、とりすぎると健康に良くないといわれている栄養素も気になりますよね。 ダイエットに気になる糖質、肥満やコレステロールが気になる飽和脂肪酸、血圧が高い人は要注意の食塩相当量が挙げられます。

摂りすぎを意識したい栄養素
炭水化物、飽和脂肪酸、食塩相当量

こちらは、どの世代も100%より高い値を示していました。

もちろん、100%を超えているからダメというわけではありません。でも、グラフの20代女性のように、エネルギーが取れていないのに炭水化物の量が多く、ビタミンやミネラルが不足している。これはダイエットの方法を間違えているのかも。食事の量を減らしても、パンや甘いものは我慢せず食べているのかも? サプリメントを摂っているお客様でも意外と知っている方が少なかったのですが、炭水化物から食物繊維を差し引いた量が糖質になります。ダイエットには糖質を減らすこと!と言われているのは理にかなっていることがわかりますよね。

偏食な人はどうしたらいいの?

私は偏食だから、平均的な人よりも栄養バランスが悪いと思うのよね。

そう感じている方は、こちらの「栄養バランスガイド」※3をご覧ください。この中で、あなたが避けがちな食品があれば、それを補う他の食材を摂ることを心がけましょう。

まとめ

なぜその栄養素が必要なのか、その説明はお医者様や管理栄養士さんにお任せするとして、健康食品の開発視点からすると、皆さんの栄養摂取量を理想量※1になるべく近づけることが私たちの責務だと思っています。そのため、完全栄養食やマルチビタミン・ミネラルは、どの世代や性別にも対応できるよう、栄養素の推奨量をできるだけすべて詰め込んでいるものが多く、「この世代だとこんなに入れなくてもいいんだけどな・・・」と思う配合量になってしまっていることもあります。ですので、この記事をご覧の健康意識の高い皆さんは自分に不足している栄養素が何なのかしっかり把握して、食材やサプリ選びをしてみてくださいね。

また別の機会に、性別や世代別に不足している栄養素の量と、どのような食事をしたらよいのか、さらに詳しくまとめまます。そちらもぜひご参照ください。

あなたの健康的な食生活を応援しています。

※1.厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版
※2.令和元年国民健康・栄養調査 <中央値>

※3.食事バランスガイド(農林水産省)

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