葉酸:貧血や妊活に!あなたは不足してる?上手なとりかたとは?

1. 完全栄養な食事のコツ

妊娠をして病院に行ったらサプリメントで葉酸をとるように言われた・・・というかたもいらっしゃるのではないでしょうか。葉酸は胎児の健康な成長のために必須のビタミンです。また、貧血になりがちな女性は積極的にとりたい栄養素でもあります。

性別や年齢ごとに基準値※1から摂取量※2を差し引いて、過不足量を調べました。また、葉酸の量から食品の量を計算できる計算器を用意しました。あとどれだけ何を食べたらいいのか、参考にしてくださいね。

葉酸のイメージ

葉酸の役割

葉酸はビタミンBの一種で、体に酸素を送る働きをしている赤血球を作るために必須の栄養素です。また、核酸(DNAなど)やタンパク質の合成を助け、細胞の増殖や成熟に寄与しています。

鉄をしっかりとっているのに、貧血気味という方に

貧血だから鉄分を気を付けてとっているのに貧血、という方はいらっしゃいますか?その場合、もしかしたら葉酸が不足しているかもしれません。葉酸はビタミンB12とともに「造血のビタミン」と呼ばれるています。10~30代の方は貧血気味の方が多いのでサプリを飲んでいる方もいらっしゃるかもしれませんが、そのときはビタミンB12や葉酸も入っているか気にしてみてくださいね。

妊活中や妊娠初期の方は必須のビタミン

妊活や妊娠して病院に行ったら、葉酸の入ったサプリメントを飲むように言われた方もいるのではないでしょうか。葉酸は胎児の成長に欠かせないビタミンですので、妊活をしている人や妊娠初期の妊婦さんにはサプリメントで400μg以上とることが勧められて※1います。

日本人の葉酸の摂取量

不足が危険視されていないと申しましたが、実際に皆さんの普段の食事で葉酸の摂取量は足りていると思いますか?推奨量※1と日本人の食事摂取状況の中央値※2から、一般的な食事をしたときにどれだけ過不足があるのかを調べました。

グラフは年代と性別ごとの葉酸の過不足量を示しています。計算は、厚生労働省の食事摂取基準値※1から実際に日本国民が食事から摂取している成分量※2を差し引いた数字です。このグラフを見ると、一番とってほしい20~40女性で不足しがちなことがわかります。貧血予防のためにも、赤ちゃんの健やかな健康のためにも、しっかり葉酸をとりましょうね。

葉酸は水溶性のビタミンですが、耐容上限量が設けられているビタミンなので、サプリメントでとる場合は注意が必要です。でも、食品からとる場合はとりすぎることはまずないようです。次の計算器で葉酸の成分量から食品の量を計算してみましょう。

食品の量を計算してみましょう

葉酸は毎日の食事に食材をちょっとプラスすることで、簡単にとることができます。葉酸の量から、食品を自動で計算できる表を作りました※3。とりたい量を入力すると食品の量が出ますので、試してみてくださいね。どれだけとったらいいのかわからないという方は、上のグラフを参考にしてみてください。もしあなたが20代女性だったら、基準値よりも31.02μg不足しているので、「31.02」と入力してみてください。

まとめ

いかがでしょうか。葉酸は野菜や肉など様々な食品に微量に含まれている栄養素です。きちんとバランスのとれた食事をしていれば、不足することはありません。

ですが、貧血気味の方や子育てを希望している方には気にしてほしい栄養素です。葉酸を摂取して、健康な生活を送りましょう。

※1.厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版
※2.令和元年国民健康・栄養調査 <中央値>

※3.参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂)

コメント

タイトルとURLをコピーしました