暑い季節に気になるUVダメージ。お肌の健康や目の健康のために、UVケアを気にされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。健康食品でもUVケアのできる素材があり、一時期は「飲む日やけ止め」サプリとして人気を博していました。
皆さんは「飲む日やけ止め」は飲まれていますか?私は趣味のダイビング仲間が飲んでおり、仕事以外で少しご相伴にあずかりました。スキューバダイビングはどうしても日に焼けるため、みんな化粧品はもちろん、サプリメントとともにシミを消すレーザー治療などもしており、美意識が高い人は色々な努力をしているのだと感心したものです。
それでは、飲む日焼け止めに使用されている成分について、食事でとる方法と一緒にご紹介します。

飲む日やけ止めサプリに使用されている有名な原料
ニュートロックス・サン🄬
シトラスとローズマリー抽出エキス配合。植物抽出エキスということもあり、イメージもよく、データもしっかりとられています。
フェーンブロック🄬
ポリポディウム・レウコトモスというシダ植物の抽出エキス。日やけに対するデータもきちんととられており、有名なサプリメントにも配合されています。ただ、シダ植物はアレルギーを誘発しやすいということでも気になる原料です。
アスタキサンチン
強い抗酸化作用で知られ、活性酸素を除去してメラニンの産生や肌の炎症を抑えます。美白にもおすすめ。他にも様々な作用があるので、汎用性があります。
L-シスチン
爪や肌のケラチンに含まれる成分で、システインが2個結合したもの。体内ではメチオニンとセリンからシステインが作られる。メラニンの生成を抑制し、美白に。
普段の食事でケアするには
ニュートロックス・サン🄬やフェーンブロック🄬は日焼け防止効果の試験がしっかりされており、効果の期待できる原料です。しかし、サプリメント用に開発された特殊な原料のため、食品でとるならアスタキサンチンかL-シスチンがおすすめです。
しかし、サプリメントをSPFやPAに換算したデータを実際にに調べて見ると、塗る日やけ止めに比べるとどうしても効果は薄くなります。日やけ止めというよりは、日焼けしてしまった後の肌の炎症を抑えたり、美白・美肌作用を見込んだ使用とし、塗る日やけ止めなどの物理的なUVケアと合わせてやることと、日焼けしてしまった後のサポートとしてインナーケアを併用することがおすすめです。
おすすめのUVケア方法
紫外線によるダメージ、シミやシワができるしくみ
UVケアをしっかりするために、まずは紫外線によって肌が痛む理由を調べました。それによると、下記の二つがあります。
- 紫外線による直接的な肌深部へのダメージ
紫外線は短波長のため肌の奥まで届いてしまい、肌の深部にダメージを与え、将来のしシワやたるみなどに影響します。 - 紫外線により生まれる活性酸素によるダメージ
紫外線が当たると活性酸素が生まれ、メラニンを産生させたり肌細胞にダメージを与えてしまいます。
まずはなるべく紫外線に当たらないこと、これが一番のUVケアとなりますね。
方法①長袖や帽子、日傘などを活用する
長袖長ズボンや帽子、日傘は、まず初めに紫外線から肌を守ることができるので手軽でおすすめです。砂漠に住んでいる人の伝統的な衣装は、ゆったりとした通気性の良い長い服ですよね。日差しや暑さから身を守るために着る服やグッズをまずはそろえることが楽ちんです。
方法②日やけ止めを塗る
長袖・長ズボンと合わせて日やけ止めを塗れば、さらに紫外線から肌を守ることができるのでおすすめです。私はダイビングが趣味ですが、長袖のラッシュガードを着ていても日焼けをしてしまうので、日やけ止めは必須でした!
方法③目をサングラスで保護する
眼科の先生もまずはサングラスを使用したほうがいいと言っているほど、紫外線から受ける目への刺激は強いものだそうです。目からも日焼けをして肌が黒くなると言われていますので、明るいと感じるときはサングラスは必須です。
方法④日焼け後はパックでクールダウンを!
日焼けをすると肌が炎症を起こして赤くなりますが、日焼け後72時間以内にパックをしてクールダウンさせることで、肌の炎症を抑えることができます。炎症を抑えれば肌のダメージも抑えることができ、メラニンの生成も抑制されます。私もこれを美容部員の方に教えてもらって実行したところ、海外にダイビングに行って日焼けしたはずの肌が、だいぶ日焼けが抑えられてびっくりしました。まずは日焼けをしないことが第一ではありますが、日焼けしてしまったときにはパックがおすすめです。

その他のUVケア成分
物理的なUVケアを行ったうえで内側からのケアをすれば鬼に金棒ですよね。さらに食品からとりやすく、日焼け後の肌におすすめの成分をご紹介します。
抗酸化作用のある成分
抗酸化作用のある成分は、紫外線ダメージにより生まれる活性酸素を除去するため、シワやを予防でき、おすすめです。
カロテノイド(ルテイン、β-カロテン、リコピン)
カロテノイドはポリフェノールの一種で、植物が紫外線などの刺激から身を守るために作っているファイトケミカルです。植物のパワーをかりて、私たちの体も守ってもらいましょう♪
ルテイン:私たちの肌にも存在している色素成分です。私たちの体内で合成できないため、食事からとる必要がある必須栄養素です。
β-カロテン:体内で必要な分だけビタミンAに変換されます。ビタミンAは皮膚や粘膜の健康によいのでおすすめです。
リコピン:トマトでおなじみの成分ですが、美白作用が期待されていますので、こちらも併せておすすめです。しかもトマトは夏が旬なので、一番気になる季節においしく食べられますね♪
【含まれる食品】ほうれん草、パプリカ等、ブロッコリー、ニンジンなどの緑黄色野菜や海藻(ルテイン、β-カロテン)、トマト(リコピン)
その他のポリフェノール
ポリフェノールは色々な種類がありますが、どの成分も植物が紫外線などの刺激から身を守るために作っている成分になります。抗酸化作用があり、私たちの体も刺激から守ってくれる作用が期待されています。
【含まれる食品】緑茶(カテキン)、ブルーベリーなどのベリー類(アントシアニン)、大豆(イソフラボン)、チョコレート(カカオポリフェノール)など
ビタミンC
美白にもよいとされ、L-シスチンとともにサプリメントに配合されることが多い成分です。不足しやすい栄養素でもあるので、普段から補ってあげましょう。
【含まれる食品】レモンや果物、野菜
ビタミンE
ビタミンEは私たちの体の細胞を酸化から守ってくれるアンチエイジングのビタミンとして知られています。体に必須の栄養素です。
【含まれる食品】油類。えごま油、アマニ油、ごま油など
肌のターンオーバーを促す
肌のターンオーバーを促すことは、日焼けでダメージを受けた肌を健康な肌に生まれ変わるように促すことになります。
これらも食品中に含まれており、日ごろの食事でとりやすい素材です。
ビタミンB2
【含まれる食品】玄米、豚肉、ごまなど
コラーゲン
コラーゲンは肌を構成するタンパク質で、肌のターンオーバーには必須の栄養素です。コラーゲンは私たちの体内で作ることができますが、材料となるアミノ酸(タンパク質)は食事から補ってあげる必要があります。
【含まれる食品】肉類、ゼラチン、マシュマロなど
まとめ
以上、飲む日やけ止めの成分について、食事でとりやすい成分と合わせてご紹介させていただきました。長袖や塗る化粧品の日やけ止めと比べてしまうと、日やけ止めとしての効果は薄いですが、併用していただくことで、より健康的で若々しい肌を維持するのためのサポートが期待できますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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