ビタミンB1とビタミンB2は、スポーツをしていてパワーが欲しい人、ダイエットをしている人向けのサプリによく配合する栄養素です。水溶性のビタミンのため、とりすぎても体外へ排出されるため、ビタミンCのようにしっかり体に補ってあげたい栄養素です。
今回、毎日の食事でビタミンB1とB2が不足していないか、推奨量※1から日本人の食事摂取状況※2を差し引いて過不足量と、食品に含まれている量を調べてみました。毎日の食事で何をどれくらい食べたらいいのか、考えてみましょう。

ビタミンB1:ダイエット、仕事や勉強に
ビタミンB1はブドウ糖をエネルギーに変換してくれるビタミンで、不足すると脚気という症状を引き起こす、体になくてはならない必須栄養素です。
ダイエットをしている人におすすめ
甘いものが好きだけど糖質も気になる、ダイエットをしたい、という方には、ブドウ糖をエネルギーに変換してくれるこのビタミンB1を一緒にとることがおすすめです。
頭をよく使う人におすすめ
ブドウ糖は脳を活性化させるために必要だと耳にしたこともあるかもしれません。受験生や勉強を頑張る子供用にブドウ糖を配合したサプリメントを開発することがありますが、このブドウ糖はビタミンB1の働きで分解されるため、脳にエネルギーを供給するためにはビタミンB1も一緒にとることがおすすめです。
ビタミンB2の役割
ビタミンB2はリボフラビンとも呼ばれ、私たちの体内でエネルギー代謝を促進し、健康を維持する上で欠かせない重要な役割を果たしています。
スポーツやダイエットをしている人におすすめ
私たちの身体は日々様々な栄養素を摂取し、その栄養素をエネルギーに変換して活動していますが、その過程でビタミンB2がエネルギー代謝を助けています。スポーツをしていてエネルギーが欲しい方や、摂取した食事を脂肪になる前に代謝させたいと思うダイエッターにおすすめの栄養素です。
元気になりたい人にもおすすめ
ビタミンB2が不足すると、体内のエネルギー代謝が妨げられ、疲労感や倦怠感を感じることがあります。最近なんだか元気が出ないな、という人は、ビタミンB2をとりいれてみてはいかがでしょう。
日本人のビタミンB1とビタミンB2の摂取量
各世代の一般的な人が、通常の食事をしていたらビタミンB1とビタミンB2がどれだけとれているのか、日本人の食事摂取基準※1と食事摂取状況※2を調べました。

グラフは年代と性別ごとのビタミンB1とビタミンB2の過不足量を示しています。計算は、1日の推奨量※1から実際に日本国民が食事から摂取している成分量※2を差し引いた数字です。このグラフを見ると、男女ともに若い人ほど推奨量を満たせていません。
ビタミンB1とビタミンB2は水溶性のビタミンで、とりすぎたとしても体外に排出されやすいため、こまめにとるのがおすすめです。
次にビタミンB1とビタミンB2の成分量から食品の量を計算できる計算器をつくりました。実際に計算して、毎日の食事にとりいれてみましょう。
食品の量を計算してみましょう
ビタミンB1とビタミンB2は毎日の食事に食材をちょっとプラスすることで、簡単にとることができます。ビタミンB1とビタミンB2の量から、食品を自動で計算できる表を作りました※3。とりたい量を入力すると食品の量が出ますので、試してみてくださいね。
まとめ
いかがでしょうか。ビタミンB1を多く含む食品は、豚肉や魚、穀類などです。一方ビタミンB2を多く含む食品は、レバーや乳製品、穀類などに多く含まれています。一つの食材で満たそうと思うと大変ですが、毎食少しずつ足していけば、意外と食品からとれてしまう量です。それでもメニューを考えるのが面倒、という方は、サプリで補うのもおすすめです。
ビタミンB群は水溶性で体外に排出されやすいため、しっかりとりたい栄養素です。上記の食品をバランス良く食べて、活力あふれる毎日を送りましょう。
※1.厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)
※2.令和元年国民健康・栄養調査 <中央値>
※3.参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
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