ビタミンE:細胞の健康維持に欠かせないアンチエイジングの栄養素

花とサプリのイメージ1. 完全栄養な食事のコツ

ビタミンEは、その抗酸化作用によりアンチエイジング成分として、また細胞の健康を維持するために重要な栄養素として広く知られています。このビタミンは細胞の損傷を防ぐことから、妊活を考えている男女にも積極的な摂取がすすめられています。

では、どの食品をどれだけとったらよいのか気になりますよね。性別や年齢ごとに基準値※1から摂取量※2を差し引いて、過不足量を調べました。あとどれだけ何を食べたらいいのか、参考にしてくださいね。

ビタミンEの役割

細胞の健康の維持にもかかわっているためアンチエイジングのビタミンとして知られています。ビタミンEは脂溶性のビタミンで、前述のとおり抗酸化作用で知られています。サプリメントでは脂溶性の成分と相性のいいソフトカプセルに配合されることが多く、同じ抗酸化作用やエイジング作用のある成分と一緒によく配合されています。

いつまでも若々しくありたい方におすすめのビタミン

ビタミンEは細胞の健康の維持に重要なビタミンで、肌の健康にもかかわっており、若々しくありたい方は積極的にとりたいビタミンです。

妊活中の男女におすすめのビタミン

ビタミンEの抗酸化作用は、卵子と精子といった細胞の健康にも寄与します。卵子や精子の生殖を正常に保つため、妊活をしている男女にもおすすめの必須栄養素になります。

日本人のビタミンEの摂取量

ビタミンEの効率的な摂取方法を見つけるために、推奨量※2と日本人の食事摂取状況の中央値※3から、一般的な食事をしたときにどれだけ過不足があるのかを調べました。

脂溶性ビタミンEの摂取状況
このグラフは、各世代および性別のビタミンEの過不足量を示しています。

グラフは年代と性別ごとのビタミンEの過不足量を示しています。計算は、厚生労働省の食事摂取基準値※2から実際に日本国民が食事から摂取している成分量※3を差し引いた数字です。このグラフを見ると、男性は30代、50代、80歳以上、女性は20代と80歳以上が基準値※2に対して摂取量※3が少ない状態にあることがみてとれます。

ビタミンEは妊活におすすめの成分のため、20~30代の不足しがちな妊活中の方は、進んでとってほしい栄養素です。また、80歳以降の女性、食が細くなっていたり、健康を意識して油っぽい食事を避けていたりしませんか?ビタミンEはアンチエイジングにも欠かせない栄養素なので、もう少~し進んでとってもいいのではないでしょうか。

過剰摂取に注意

一方、ビタミンEは脂溶性ビタミンのため、過剰摂取も気になるビタミンです。日頃の食事を振り返って、不足していないか、とりすぎていないか考えてみましょう。次の計算でビタミンEの成分量から食品の量を計算してみましょう。

食品の量を計算してみましょう

ビタミンEは毎日の食事に食材をちょっとプラスすることで、簡単にとることができます。その分過剰摂取も気にしたいので、どの食品にどれくらい入っているのかを把握してみましょう。ビタミンEの含有量が多い食品をピックアップして、ビタミンEと食品の量を簡単に把握できる計算器を作りました※4。とりたい量を入力するだけで食品の量が出ますので、試してみてくださいね。

おすすめは、アマニ油とえごま油

ビタミンEはナッツやオイルに多く含まれている栄養素です。その中でも、私のおすすめはアマニ油、えごま油です。ビタミンEだけでなく、n-3系脂肪酸も豊富に含んでいるので、通常よりも質のよい油をとることができます。ドレッシングとしてかけたり、料理のコクだしにちょっとだけかけたりするだけで、バランスのとれた栄養が摂取できますよ。

油と一緒にとると吸収UP!

抗酸化作用のビタミンとしては、他にビタミンCも有名です。こちらは水溶性ビタミンですが、ビタミンEは脂溶性ビタミン。水溶性は水溶性の食事、脂溶性は油ものの食事のほうが吸収がよくなるので、そのときの食事によって調理方法を変えてみるのもおすすめですよ。

まとめ

いかがでしょうか。ビタミンEは健康な体を維持し、将来の妊活に向けて準備をするためにも、日々の食事に意識的に取り入れることが重要です。積極的にビタミンEを摂取し、健康な生活を送りましょう。お肌のハリやツヤ、生殖機能の維持にも役立つビタミンEが、あなたの健康と美しさをサポートします。バランスの取れた食事と健康的な生活習慣を心掛け、何をどれだけ食べたらいいのか、実際に計算して毎日の食事にチョイ足ししてみてくださいね。

※1.健康長寿ネット「ビタミンEの働きと1日の摂取量」
※2.厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版
※3.令和元年国民健康・栄養調査 <中央値>

※4.参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂)

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